【水槽の少女】

 金曜日のフリーマーケットでは、ときどき思わぬ掘り出し物を見つける。私はそこで、水槽に入った少女を買った。
 毎週、金曜日になると、教会裏の空き地でフリーマーケットが開かれる。そこでは、普段は町で見かけないような人々が寄り集まって様々なものを売り出している。
 猫目の太った男が、テントの下に大小様々の水槽を並べていた。緑色の金魚やら、透明のウミユリのような生き物、15センチくらいの大きさしかないホオジロザメやらといった、見たこともない水棲生物が、水槽の中を泳ぎまわっている。
 私は円筒状の水槽に入った、七色に発光するクラゲを興味深くながめていたが、ふと、店主の後ろに白い布の掛けられた、大きな正方体があることに気が付いた。
「それも水槽ですか?」
 私が尋ねると、店主はどっぷりと太った野良ネコのような顔をほころばせた。
「よく見つけたね、こいつは目玉だよ。特別に見せてあげよう」
 店主に手招きされ、私は膝立ちでムシロに乗ってその大きな水槽に近づいて行った。無数の水槽から、磯の臭いが昇ってくる。
 店主がちらりと布をどけると、隙間から水槽の中が見えた。背面に黒い紙の貼ってある、上までぴったりと水の入った大きな水槽。その中に、膝を抱えるようにして浮かぶ、裸の少女がいた。あどけない黒い瞳と目があって、私は思わず息をのむ。
 その時にはもう、私は少女を手に入れることに決めていた。店主の提示した値段は高額ではあったが、私にはさして法外な値だとは思えなかった。店主が代金を数えている間、私は掛け直された白い布、その下にある少女の水槽を見つめていた。
 店主が言うには、この少女は水中でしか生きられないらしい。水から出すこともできないというので、持ち帰るのには苦労した。マンションの自室になんとか運び込んで、水槽を覆っていた梱包材を取り除く。おそろしく透明な水の中から、少女がきょとんとこちらを見つめていた。
 私は水槽の前に陣取ると、ほとんどガラスに顔をひっつけるようにして覗き込んだ。少女は私の行動を不思議がってか、同じように顔を近づけて私を見つめてくる。
 私はあらためて、まじまじと少女を観察した。彼女は一度も泡を吐かなかった。水を吸い、水を吐き出した。白く細い手足を、ほんの少し動かすだけで自在に水の中を動き回った。
 ひれが生えているだの、えらが有るだのといったわかりやすい差異は見受けられなかった。だが、どこか根本的な所で、陸棲生活をする我々とは異なった生き物だと感じさせた。それはなめらかに光を通す白い肌かもしれないし、およそ考えられないほど効率的に水を掻く手足の動きかもしれない。
 たゆたう少女を、私は時間も忘れて朝までながめていた。
 次の日の朝、私は一応、目玉焼きを二つ作って、少女の反応をうかがった。水を汚してしまわないかと少し気が引けたが、小さく切った白身を水槽の中に入れてもみた。が、店主に聞いていた通り、少女は食物というものに対して、何の関心も見せなかった。少女が何を食べて生きているのかは、誰も知らないのだった。

 水槽の少女との同棲が始まった。私は仕事から帰るとすぐさま水槽の前へ行き、一時間はそこから動かなかった。くるくると水槽を回る少女の泳ぎを見ているだけで退屈しなかった。ベッドの位置を変え、眠りに落ちるまでずっと少女をながめて過ごした。
 少女は日に数回、水槽のへりに手をかけて身を乗り出し、物珍しそうに部屋の中を見まわした。少しの間なら水上でも過ごせるらしい。少女の動きは静かで、いかなる時もほとんど波を立てなかったが、それでも一杯に入れられた水は少しだけ零れて絨毯を濡らした。
 そのうち、少女は私を認識するようになった。私が水槽の前に来ると、少女も私の方へ寄って来て、ぴたっとガラスに顔をくっつけた。私がベッドの上に立って水槽の中に手を入れると、両手で握ったり、唇を当ててくる。懐いているというよりは、興味から形を確かめるような仕草だった。
 何度か、少女の声を聞いた。水槽から上半身を出している時、少女はたまに鳴き声のような言葉を発した。
「るぅ」
「るぃ」
 そう聞きとれる、甲高く短い音を一言二言発しては、水の中に戻っていった。
「それは、海の言葉かしら?」
 私がなにげなくそう聞くと、少女は私の方を向いて二、三度まばたきをし、「る」とつぶやいた。

 夢の中でも、私は少女の姿を見ていた。私と少女は、二人で海原をどこまでも泳いでいく。夢の中では私は少女と同じ存在になり、水を呼吸し、軽く身じろぎするだけで魚のように水を滑った。
 私はふと思い立ち、風呂に水を張る。少女と一緒に入れないかと考えたのだ。今の季節だと水風呂は少し寒いが、少女はぬるま湯でも火傷をしてしまう。
 水槽に手を入れ、いつものように私の手を握って来た少女を、慎重に捕まえる。少しでも嫌がるそぶりを見せたら止めるつもりだったが、少女は何の抵抗もしなかった。水槽から少女を掬い上げ、抱きかかえるようにして風呂場まで連れていく。少女は、軽くも重くもなく、予想した通りの重さだった。なんとなく、水と同じ比重なのではないかと思えた。
 慎重に浴槽へ入れると、少女は音もなく底に沈んだ。私が濡れた服を脱いで風呂場に戻って来た時には、少女は浴槽から身を乗り出して、こちらを見ていた。
 一人用の狭い浴槽の中で、私は少女の体に重なるようにして、水の中へと沈む。少女の、水と同質の体を抱き寄せると、それだけで胸がつまるような気がした。
「ごめんね。今はこんな狭いところでしか、一緒に泳いであげられないけど」
 私のつぶやきに、少女は不思議そうな声で、
「るぃ」
と応えた。

 夢を見る回数は次第に増えていった。ある時は光の届かない海の底を、ある時は宝石のような光が水面から差し込む河を、ある時は白っぽい盲目の魚達がたゆたう地底湖を、少女と二人で泳いでいる。目を覚ますと私はきまって少女の水槽の前へ行き、夢の続きをせがむように水槽のガラスに頭を付けて少女をながめるのだった。
 ある朝、私は水槽の中に見慣れないものがあることに気が付いた。それは泡のような丸いものだが、浮かんで行かずにふわふわと水の中を漂っていた。私の親指の先よりも少し小さい、クラゲのような、水と同じ色の丸いもの。すくいとって見てみようかと思っているうちに、少女が、すい、と泳いできてその丸いものをぱくりと食べてしまった。あまりにも自然な動きだったので、私はとめることも出来ずに呆然と見ていた。
 すぐに吐き出すかと思ったがそんな様子もなく、少女はいつものようにすいすいと水の中を泳いでいる。まあ悪いものだったら吐き出すだろう、と私はやや楽観的に考えることにした。それとも、あれが少女の食べ物なのだろうか?

 金曜日、私は教会裏のフリーマーケットへ行ってみた。水槽屋の店主の姿はなく、私は他の店で金魚網と古臭い水棲生物図鑑を買って家に帰った。あのクラゲのような丸いもののことを聞きたかったのだが、そもそもあの店主が知っているとも限らない。自分で調べたほうが早いかもしれない。
 図鑑にはそれらしいものは載っていなかった。私は次にあれが出た時にすぐに掬えるように、と少女の水槽のそばに金魚網を置いた。水槽の前に置いたベッドの上に立ち、水槽のへりに頬杖をつきながら、私は少女に聞いてみた。
「あれって、なんだったの?」
 るぅるぅるぃぃ。
 答えるように、水の中で少女が鳴く。

 海の中で、私たちはじゃれあう魚だった。お互いに体をぶつけ合い、先回りをしたり、わざと離れたりして遊ぶ。やがて少女の白い手が私をつかまえて、引き寄せた。
 少女の薄い唇が私の唇にふれた。少女はキスの最中も目を閉じなかった。黒い瞳が間近に広がり、私は自分が目を閉じるべきかどうか迷って、結局少女を見つめたままでいた。
 黒い瞳が満足したように細まって、少女は、私から唇を離す。私の口から、泡のようなクラゲのような丸いものが、ぷくり、と立ち上っていった。

 目を覚ますと、全身が重たかった。風邪の時みたいにだるいが、熱はない。さっきまで水の中に浮かんでいた所為かもしれない。体の重みにまだ慣れていないのだ。
 ふと水槽に目をやる。透明な丸い球が、ぽつぽつと水中に浮かんで、少女がそれを一つ一つ、静かに口に運んでいた。
 私は金魚網を手にとって、まだ少女が手を付けていない一つを掬ってみた。クラゲのようなそれはなんの重みもなく、水面から出るとすぐに弾けて、ただの水になってしまった。

 ぼんやりとした頭で仕事をしていると、隣りの机から同僚が話しかけてきた。
「大丈夫? 最近、寝不足みたいだけど」
「寝てますよ」
 笑って言うのだが、同僚は訝しげだ。
「あのさ、なんか変なもん飼ってない?」
 同僚の言葉に、私はぎくりとする。少女のことは誰にも話していない。が、隣りの机の彼女は、ときどき妙に勘が鋭いのだ。
「それ、捨てたほうがいいよ。呼ばれてるから」
「呼ばれてる?」
「水の中にね。あなたを連れていこうとしてる。海でも川でもいいから、さっさと捨てたほうがいい」
 眉間にしわを寄せたしかめっ面で、同僚は繰り返した。

 家に帰って、水槽の淵に身を乗り出した。透明な水の中から、少女が私を見上げる。
「私を、そっちに連れていくの?」
 私が聞くと、少女はすい、と水面へ泳いできた。水から両手を伸ばし、私の顔にそっと触れる。
 そのまま引き込まれるかと思ったが、少女はそうしなかった。反対に、水面から体を出し、私の体に抱きついて体重を預けてくる。
「どうしたの? 外に出たいの?」
 少女が私の肩に顔をうずめて、「るぃ」と鳴いた。
 私は少女を水槽から抱き上げて、ベッドの上へ移した。少女は私から離れようとせず、じっと抱きついたままで、時折思い出したように「るぅ」「るぅ」とつぶやいた。
 少女は水の外では生きられないのではなかったか、と私は心配になった。少女の体から染み出す水は、私の服やベッドのシーツをとめどなく濡らし、彼女の体の水分が全て出ていってしまうのではないかと私を危惧させた。
「そろそろ、水に戻らないと」
 私がそう言って少女を持ちあげると、少女はむずがるように身をよじった。水槽の上まで抱えあげても、私から離れようとしない。
「このままだと、死んじゃうわよ」
 困り果ててつぶやくと、少女は私の顔を見上げて、「るぅるぅ」と何かを訴えた。
「大丈夫。ずっと一緒にいるから」
 そう言うと、ようやく少女は私から体を離し、水槽へ戻った。一回り小さくなったような彼女は、水の中で、安心したように微笑んでいた。

 スーパーで食料品を買い込んだ帰り道、同僚に会った。彼女はぶすっとした表情で私を一瞥すると、自分のこめかみに手を当ててうめく。
「だいぶ食われてる。なんで、そこまで入れ込むかな……」
 ぶつぶつと何事かに文句を言いながら、同僚は右手に持ったビニール袋を私に差し出した。袋の端から、茶色っぽい木の根のようなものがのぞいている。
「これ。実家から送ってもらった、カダマ人参の干したやつ」
 私が首をかしげていると、彼女はずいと袋を押しつけてきた。
「火の性質を持ってて、水のものを追い払う効果があるの。成分は毒に近いからきついと思うけど、煎じて飲んで。今ならまだ、きっと間に合うから」
 ようやく同僚の言っていることを理解して、私は微苦笑を浮かべる。私が黙って袋を返すと、彼女はショックを受けたように目を見開いた。
「ありがとう、心配してくれて。でも、私には必要ないから」
「それでいいの? 本当に?」
 念を押すようにそう言って、同僚はいらただしげに頭を掻いた。
「……一応、渡しておく。要らないなら捨てて」
 同僚から袋を受け取って、私はもう一度「ありがとう」とお礼を言った。
 去り際に振り向くと、彼女はまだ道に立って、じっと私の方を見ていた。私の後ろの何かを見ているような、はるか彼方の海岸線をながめるような、そんな目つきで。

 私は出歩かなくなった。買いだめた食料を少しづつ食べながら、家の中ですべてを済ませ、空いた時間を水槽の前で少女と過ごした。夜も昼も関係なく眠り、夢の中で少女と泳ぐ。目が覚めると、少女の水槽の中にクラゲ状の球がいくつも浮かんでいた。少女は神妙な手つきでそれを一つづつ食べて、最後に「るぃ」と鳴いた。
 これでいい、と私は思う。少しづつ少女に食べられて、少女の一部になっていく。少女を陸に揚げて、干上がらせてしまうよりずっといい。
 私はベッドの上で倒れ込むように眠り、少女と一緒に、水の中を泳ぐ。まどろみながら、私は、「るぃ」とつぶやいた。

サナギさん復活ッッ!!『もっと!voi.2』雑感

 エレガンスイブ5月1日増刊号『もっと!voi.2』(http://motto-e.jp/info/2013/motto-vol2.html

 掲載する作家陣が頭おかしいラインナップ(いい意味で)、と発売前から話題沸騰だったこの雑誌ですが。ある一人の作家名、そして作品名に、僕の目は釘付けでした。

 施川ユウキ
サナギさん』。

 ……サナギさんの新作!? それって、またサナギさんが読めるってこと!? まじですか!?
 正直な話、最初は嬉しいというより「なぜ今……?」という疑問が先に立ってました。だって、何年前よ。サナギさんが終わったのって。
 最終回は2008年の41号。おいおい、もう五年前じゃねーですかい。
『がんばれ酢めし疑獄!!』ですっかり施川先生に惚れこんで、『サナギさん』の連載が始まってからは毎週読んで。何でもないような掛け合いがただ面白くて。最終回を迎えた時は胸にぽっかり穴があいたような気持ちになって。
 そのサナギさんが帰ってくる。もうドキドキですよ。もう『サナギさん』という作品は僕の心の一部になってるわけで。ちょっと読むのが怖くなるくらい動揺する。だが、読まないわけにはいかない。そりゃ『サナギさん』の新作だもの! 読まないわけにはいかないでしょう!!


 というわけで、『もっと!voi.2』読みました。せっかくなのでサナギさん以外にも、気になった作品の感想などを。簡単にですが。
 てか、雑誌感想とかひさしぶりできんちょうするわぁ……


 おかえりサナギさん
 おかえりサナギさん
 おかえりサナギさん
 また会える日が来るなんて、思ってもみなかった。嬉しい。

 本編。あいかわらずのほのぼの時空、そしてネタの切れ味。ああ、サナギさんだ……俺は今サナギさんを読んでいる……。
 ちょっと絵柄のタッチは変わった気がするね。びみょーに等身伸びた? あとちょっとほっぺがぷよんとなってる。かわいい。
 あと、カメラがじゃっかん寄り気味になったような。
 サナギさんが真っ先に声をかけたのは、当然ながらいつも一緒のフユちゃん。そうでなくちゃね。
 オトナ可愛いにあこがれるフユちゃん。相変わらずサナギさんはフユちゃんのかわいい面を引き出すの上手いわー、マジ上手いわー。フユちゃんソムリエだわー。
 起承転結の『転』担当、フユちゃん。ネタ9本中、実に5コマがフユちゃん転。
 マナミさんはほんとに以前とまったく変わらず。ほんに素敵女子じゃて。
 アリの話は出て来なかったけど、踏んでる。確実に踏んでる。一コマ目から踏んでる。マナミさんまじマナミさん。
 Mじゃないけどマナミさんにだけは踏まれたい。にじられたい。
 タカシとサダハル。タカシのツッコミがちょっと優しくなったね。まあ次回になったら車田飛びしてるかもしれないけどね。

 なにはともあれ、ゴブサタ!!

 久々の『サナギさん』、もう会えないと思っていた昔の友達に再会したような気持ちで、幸せでした。vol.3でも掲載されるということで、今から待ち切れない思いです。うあ泣けてきた。泣けるなー、サナギさん復活、泣けるなー(ラムニー君)


 こう来たかー。
「ガラグロゲロガロ」が好きな身としては、ぜひ今後もこの方向で行っていただきたい。
大好きが虫はタダシくんの」みたいなのは、ね……心の中の届いてはいけない部分にまでショック(赤)が届き過ぎんねん……僕みたいな苗木トークンには耐えられへんねん……。


 ………。
 ごめん、普通に興奮する。そういうシチュエーションの漫画の読み過ぎである。
 そして興奮した後の罪悪感がすごい。
 この人の絵柄、少女漫画的でもあり少年漫画っぽくもあり、独特ですね。
 輪郭線がはっきりしてるから少年漫画っぽいのかな。


 先輩、可愛い。本気モードもだけど、普段のラクガキ姿もかわいい。
「燃えないわー」「くぅーん(裏声)」ボッ の流れが綺麗でわらた。
 こういう哲学のような、そうでないような会話劇は読んでいて楽しいですね。こんな大学生活送りたかったですよほんとですよ。贅沢抜かしてんじゃねえぞ後輩このやろう。
 先輩って呼ばれる女子はよいよね。先輩っぽくないキャラだとなおよし。


 キマシタワ―――(゜∀゜)――――!!
 同性に欲情する女子高生。えろい。しかも内気。すばらしい。
 クール黒髪少女の強気攻め。なんなんこの狙い撃ち感。なんで婦人誌の増刊号で僕みたいな百合虫を狙い撃ちしてくるの(してない)
 さておき、「都合が悪くなると時間停止して逃げる」ってとんでもないことしてないか、さらっと。相手からしたらいきなり目の前から消えるわけで。超能力者か幽霊か妖怪のどれかだと思われてるよきっと。



 他、『こくごの時間』『カリスマ育児』『新月を左に旋回』が面白かったです。普段読まない感じの漫画なので新鮮でした。
 あと、カラスヤ先生の漫画苦手だったんだけど、今回のホラーはちょっと面白かった。伊藤さんのより怖かったかも知らん。ホラーってやっぱりある種の「絵の荒さ」が時としてプラスに働くんだなぁと。 

 以上です。そうそうたる顔ぶれで、漫画の傾向もバラエティに富んでいて、なかなか読み応えがありました。次回が気になる漫画がいくつもあったので、vol.3も楽しみですね。
 ていうかサナギさんの続き読みたい。すぐ読みたい。6月はよ来。

【葬列】

 夏の日差しが降り注ぐ、昼間のカフェテラス。
「で。なんなのよ、そのざまは」
 テーブルの対面に座ったR先輩が、半眼で言う。
 黒いシャツに黒いショートパンツという格好のR先輩は、私の着た黒いTシャツと黒いデニムスカートを交互に示し、鼻で笑った。
「私の黒ずくめファッションを一目見るなりさんざん馬鹿にしてくれたくせに、その体たらくは。結局あんただって、上下とも黒じゃない」
「うううう。だってだってまさか、ゴ●ラがウンコ投げてくるなんてぇ〜」
「……伏せ字の位置、違くない?」
「あわてて代わりの服を買いに行ったもんだから、そこまで気が回らなかったんですよぉ。●リラのウンコつけたまんまで歩きまわれないですし、仕方ないじゃないですかぁ〜」
「だからって黒いTシャツ選ばなくてもいいじゃない。しかも絵柄。よりによってゴリ●Tてあんた」
「私、Tシャツは黒がいいんです! たとえそれがお客様にウンコぶつけてくるような畜生の絵柄であったとしても、そこは譲れないんですぅ!!」
 ばんばん、と両手で机をたたきながら主張する。が、先輩の視線は夏の暑さをものともせず、冷やかなままだ。
 ため息をついて、私は肩を落とした。元々無理に盛り上げていた怒りが醒めていくと、ただただむなしい気持ちだけが胸に押し寄せてくる。コーラフロートのアイスをストローで沈めながら、私は不運を嘆いた。
「はぁ〜あ。せっかく先輩とデートなのに、今日はさんざんです」
「そお? 私は楽しかったわよ。色々面白いモノも見れたし」
 にたにた、と底意地の悪い笑みを浮かべるR先輩。まあ確かに、私にウンコ爆弾が直撃した時の先輩の爆笑っぷりは、なかなか珍しい光景ではあった。あんなに朗らかに笑う先輩を、私は初めて見た気がする……最終的には文字通り腹を抱えてうずくまり、声が出なくなるほど笑っていた。
「……ま、まぁ、先輩が楽しいならいいですけどぉ〜。ぷぅ〜」
「あはは、まあこういうこともあるわよ。動物園は早めに切り上げて、映画でも見に行きましょうか」
 頬を膨らませる私をとりなすように、いつになく機嫌よさげな先輩が言う。実を言うと私もそこまでヘソを曲げていたわけでもないのだが、なだめられるフリをして先輩の提案にのっかることにした(ちなみに、映画館もR先輩が一人では行けないスポットの一つである。昼も薄暗い場所というのはそれだけでよくないものが溜まってしまうのだ)。
 動物園を出て、駅前へと並んで歩く。途中、買い物した紙袋の荷物持ちジャンケンなどしながら(当然、紙袋の中身は私がさっきまで『着ていた』服なので、わりと真剣勝負だ)、大きな交差点に差し掛かった。
「……流行りなのかしらね?」
 交差点の真ん中、ふと思いついたようなR先輩のつぶやきの意味がわからず、私は「何がです?」と聞き返した。
「黒ずくめファッションよ。ほら、みんなけっこう、そんな感じのコーディネートじゃない?」
 そう言って先輩は、交差点を行き交う人々を示す。言われてみれば確かに、色とりどりの群衆の中には黒い服装の人がわりあい多く見受けられた。それもシャツだけやズボンだけではなく、上下全身真っ黒なスタイルの人々だ。ちょうど今の私たちのような格好の人が、それも結構な数でいる。
「ほら見なさい、私のセンスも捨てたもんじゃないでしょう」
 自慢げなR先輩の横顔を見ながら、私はなんとなく背筋に冷たいものを感じて、立ち止まった。道の脇に逸れ、行き交う人々の流れをじっと見つめる。
「……A? どうしたの?」
 不思議そうに、R先輩。だが、彼女もすぐに異変に気が付いたようだった。
 増えている。黒ずくめが。
 交差点を流れていく人々は忙しなく、同じ人間が二度通ることは無いようにも思える。だが、それでも黒い服の割合は時間がたつにつれじわじわと増えていった。同じ格好でそろえた何かの――たとえば黒ずくめ愛好会などの――集まりとか、そういう雰囲気でもない。思い思いの格好をしているはずの、ランダムに行き交う人混みの中で、少しづつ、黒色が増えていく。
「なにこれ」
「なんなんでしょう」
 そもそもこの暑い中、全身黒ずくめで出歩こうなどという奇特な人間が、R先輩以外に何人もいるとは思えない。かといって、私のようにたまたまアクシデントに見舞われて不本意な格好をしている人が、これだけいるとも考えにくい。
 奇妙に感じているのは、当の黒ずくめ本人達も同じようだった。私達や周りの通行人を見回して、怪訝な顔をしながら歩いていく。
 今や半数以上が黒で埋められた人混みをながめ、私はぼやく。
「こんな偶然ってありますかね。不気味、つーか不吉ですねぇ」
「まるで葬式ね」
 嫌そうな顔で先輩がつぶやいた、刹那。

キキキキキーーーーーーーーッッッッ
 キイキキキキーーーーーッッッッ

 甲高いブレーキ音の二重奏が、交差点の真ん中から響いたかと思うと、次の瞬間には、

ドガジャアアアアアン!!!!

 耳をつんざく轟音が、辺りを揺らした。
 凍りついた時間の中で、女性の悲鳴が聞こえる。騒然となる周囲の中で、私と先輩はただ呆然と、目の前で起こった惨劇を見つめていた。
 白いボックスカーと銀のミニバンが、交差点の中央で真正面から激突して、停止していた。それぞれのボンネットがへしゃげるほどの力でぶつかった二台の車、その真ん中から、男性の手らしきものがのぞいている。巻き込まれたのだろう――恐らくは彼だけではない、多くの人が横断歩道を渡っていた。車道に面する信号は、すべて赤になっていたはずだ。起きるはずのない、事故だった。
 悲鳴と、絶叫と、喧騒とクラクションが鳴り響く交差点で、私と先輩は――そして、ただの通りすがりだったはずの、まるで喪服のように黒い服を着込んだ人々は、なすすべもなく立ちつくして、燃え上がる二台の車を見ていた。それはまるで、この事故で散る多くの命を悼むために集められたようだと、私は気が付く。私たちは葬儀の参列者だ。だからここに集められた。起こってもいなかったはずの、この事故の関係者として。
 黒い爆煙が、夏の青空に吸い込まれるように、どこまでも立ち昇っていった。

安心院さんのスキル系スキル

 僕も安心院さんのスキル考えてみたよ。
 10日ほどかかって効果と能力名(和名)だけは全部できた。カタカナとかもう知らん!


1. 全てのスキルを一つにするスキル『壱化罰花』(ラストワンフラワー)
2. スキルとスキルを組み合わせるスキル『技能力』(ジョイジョイント)
3. スキルを細分化するスキル『八刀解』(デコンポーズ)
4. スキル名を変更するスキル『蒼地珀字』(ブルーボックス)
5. スキルを管理するスキル『手の届く場所に置け』(バックスクラッチャー)
6. スキルの使い方がわかるスキル『活き字引』(ウスターソース
7. スキルを生物に変えるスキル『一芸獣』(アートアニメーション)
8. スキルを数えられなくするスキル『十を聞いて一を忘れる』(カウントクラック)
9. スキルを封印するスキル『於蔵入り』
10. スキルと引き換えにパワーアップするスキル『拳で充分』
11. スキルを売るスキル『魂金貨』(ソウルドアウト)
12. スキルを買うスキル『換金個』
13. スキルを打ち消すスキルを打ち消すスキル『撤回要求取下命令』
14. 全てのスキルが恋愛に直結するスキル『超絶恋愛行進曲』(ウルトラソニックブレイド
15. スキルが上手く使えなくなるスキル『馬鹿な鋏』
16. スキルが必ず良い結果をもたらすスキル『素人王』(アマチュアロード)
17. スキルが必ず悪い結果をもたらすスキル『達人業』(ミスマスター)
18. スキルを破壊するスキル『無能景観』(センドトゥザネクロポリス
19. ダミーのスキル『翻物』(トゥルー)
20. あらゆる能力がスキルになるスキル『努力は才能なりや』
21. スキルの制約を増やすスキル『勿体X』(ウェイトプラス)
22. スキルの制約を打ち消すスキル『気軽に殺ろうぜ』(ウェイトゼロ)
23. スキルが一度しか使えなくなるスキル『使い捨て異能』
24. 自動でスキルを繰り返すスキル『先刻見た其』
25. スキルが進化するスキル『戦先生』
26. 自動発動スキルをコントロールするスキル『私に併せて』(オールマイティーペース)
27. スキルを暴走させるスキル『解放苦』
28. スキルを保護するスキル『十八番入り娘』(ロックドーター)
29. スキルを使うたびに五セントもらえるスキル『大金望』
30. 相手と同じスキルが使えるスキル『私もそれがいい』(セイムゲイム)
31. スキル選びで失敗しないスキル『口コミ重宝』(スキログ)
32. 今一番使われているスキルがわかるスキル『格付けは神様』(ランキングユーザー)
33. 誰も知らないスキル『森の倒木』(ノーバディーヒア)
34. スキルが必ず発動するスキル『無体矢鱈』
35. スキルの数を水増しするスキル『張ったりな雰囲気』(ブラフムード)
36. 一度も使ったことのないスキルを使うスキル『蔵山車』
37. アニメオリジナルのスキル『毒路転回』(スピンスリーアウト)
38. スキルを使ったと気付かせないスキル『貴様如きには使わない』
39. 未知のスキルを防ぐスキル『へえ、成程ね』(ファーストインパクト)
40. 既知のスキルを防ぐスキル『それはもう見たよ』(セカンドインポッシブル)
41. スキルを食べるスキル『技食倶楽部』
42. スキルが面白くなるスキル『美味しい性質市』(コミカルウォーリア)
43. スキルがつまらなくなるスキル『術り芸』(スリップスティック)
44. スキルを使うと暖かくなるスキル『余暖』
45. スキルを使うと涼しくなるスキル『能涼』
46. スキルの数だけ強くなれるスキル『路裂花』(トゥモローアスファルト
47. スキルを栽培するスキル『果帝才媛』(ハーヴェストヴィーナス)
48. スキルについて詳しくなるスキル『荒浜坂』
49. スキルのことを度忘れするスキル『未知箱』(クエスチョンボックス)
50. 使ったスキルの数を相手に数えさせるスキル『今、何問目?』(ミノオネア)
51. 今までに使ったスキルをもう一度繰り返すスキル『繰り帰し昨日』
52. スキルにタイマーをセットしておくスキル『潜伏能力』
53. スキルの使用時間を計るスキル『自分の敵は自分!』(シャドウレコード)
54. スキルの有用性を測るスキル『利用可知』
55. スキルの格好良さを調べるスキル『大見得斬り』(ウルトラスーパーギガントミラクル)
56. スキルの美しさを値踏みするスキル『華麗なる終劇』(アルティマシュート)
57. スキルの隅をつつくスキル『可笑しく無い解』
58. スキルを使う際に体から光を発するスキル『眼に観える威光』(ブライトプライド)
59. スキルの効果を説明している間妨害されないスキル『何が起こったのか教えてやろう』(アクタアビリティ)
60. スキルを拡大解釈するスキル『対応仕様』(オーバーカバー)
61. スキルを濃縮するスキル『煮詰めた驕り』
62. スキルとスキルが結婚するスキル『技掛ける技』
63. スキルとスキルの間に子供が生まれるスキル『継の世代』
64. 無意識にスキルを使うスキル『欠伸紛れ』
65. スキルが必ず命中するスキル『直撃隙』(ヒット・エンド)
66. 不発に終わるスキル『無力不足』(MPエンプティー
67. スキルの技名を叫ばなくてもよくなるスキル『寡黙な魔法使い』(トレントマジシャン)
68. 一度通用しなかったスキルが通用するスキル『あの時の俺じゃない』
69. スキルの真にふさわしい使い手を見つけるスキル『相応恣意』
70. スキルを弱体化するスキル『話に成ろう』(デチューンチェーン)
71. 使っていないスキルを消去するスキル『不用技無』
72. スキルを修復するスキル『再起導』
73. スキルを自然へ返すスキル『放超』(フリーバード)
74. スキルが嫌いになるスキル『俺は平凡な毎日を送りたいだけ』(ルーキールーズ)
75. スキルが好きになるスキル『数奇好き過ぎる』(キスキスキル)
76. 信じていたスキルにある日突然裏切られるスキル『背信話』(ダブルクロスワード)
77. スキル無しでは出来なかったことが出来るようになるスキル『君が居なくても』(ミスユー)
78. スキルを使い過ぎないようにするスキル『身の程々に』
79. 日替わりのスキル『日めくり好み』
80. スキルでしか戦えなくなるスキル『技能圏庭』
81. カウンタースキルにカウンターするスキル『反撃報復意趣返し』
82. スキル所持数が一人につき三つまでになるスキル『散発の銃弾』
83. 求めていたスキルに出会えるスキル『恵り合い』
84. スキルをすれ違いざまに発動するスキル『既切』
85. 消えたスキルを復活させるスキル『呪い還し』(リターンカーズ)
86. スキルが必要なくなるスキル『独り発ち』(ウォーキングベイビー)
87. 使ったスキルをまだ使っていないことにするスキル『未開風』(ライクアヴァージン)
88. スキルが爆発するスキル『爆発堕ち』
89. スキルが反乱するスキル『技偲革命』(スキルレジスタンス)
90. スキルが氾濫するスキル『塑性濫造』(レジスタントスキルズ)
91. 夢の中でもスキルが使えるスキル『悪夢脅し』
92. スキルを使うたびに記憶を失うスキル『忘却の一手』(アイアムネジア)
93. 死後もスキルが使えるスキル『獄卒苛め』(イモータルコンバット)
94. この世の全てのスキルが使えるスキル『全は一、一は一』(アルケミスト
95. 他のスキルが使えない時だけ使えるスキル『及び予備』(エキストラジョーカー)
96. いつしか見失った本当のスキル『似物』(フェイク)
97. スキルが町に降りそそぐスキル『普遍特権』(サンタスノウ)
98. スキルの中のスキル『或る一つの異能』(レールガンインデックス)
99. 全てのスキルを同時に使うスキル『一斉乗せ』
100. スキルの効果が矛盾しないスキル『超和の世界』(コンプリートピース)




(追記)【46.『路裂花』トゥモローアスファルト、50.『今、何問目?』ミノオネア、77.『君が居なくても』ミスユー、86.『独り発ち』ウォーキングベイビー、87.『未開風』ライクアヴァージン、94.『全は一、一は一』アルケミスト、97.『普遍特権』サンタスノウ、98.『或る一つの異能』レールガンインデックス】はフォロワーのもちさん(@mochidoko)に考えてもらったぞ! ありがとー!

(追記2)【89『技偲革命』スキルレジスタンス、90『塑性濫造』レジスタントスキルズ、93『獄卒苛め』イモータルコンバット、95『及び予備』エキストラジョーカー、100『超和の世界』コンプリートピース】はフォロワーのうずしおさん(‏@uzusio_n)が考えてくれたよ! センキューっ!

(追記3)【11『ソウルドアウト』30『セイムゲイム』37『スピンスリーアウト』55『ウルトラスーパーギガントミラクル』92『アイアムネジア』】は暇゙人さん(‏@i_do_margin)のアイデアだぜ! ヒューッ!


(追記4)7『一芸獣』アートアニメーション、18『無能景観』センドトゥザネクロポリス、21『勿体X』ウェイトプラス、22『気軽に殺ろうぜ』ウェイトゼロ、43『術り芸』スリップスティック、47『果帝才媛』ハーヴェストヴィーナス はフォロワーのうずしおさん(‏@uzusio_n)の提案だ! 新しいいいいいっっ!!

【守護■■】

 私は生まれつき、霊感が強い。まだ小さなころから、人ならざるものを見てしまうことがよくあった。けれどそれで怖い思いをしたり、なにかしら害を及ぼされたという記憶はまったくない。
 どうやら私には、相当に強力な守護霊がついているらしく、それが悪霊から私を守ってくれているようなのだ。
 ある日、私の敬愛するR先輩と、その守護霊についての話をしたことがある。


「いいわよね、あんたは。背後霊に守ってもらえてさ」
 放課後、学校からの帰り道。私の隣りを歩くR先輩が、半眼で言った。
 同じく強い霊感を持ち、日常的に霊からひどい目にあわされているR先輩は、私のこの体質を非常に羨ましがっている。
「私なんて毎日のように霊障にあってるのに。同じくらい見えるくせに、不公平だわ」
「そう言われましても」
 恨みがましい視線を向けてくるR先輩に、私は苦笑を返した。
「霊感も守護霊も、気がついたらなぜかあった、って感じですからねー。そもそも私、どんな霊が守ってくれてるのか知りませんし」
 肩越しに背後を振り向いてみるが、何も見えない。
「鏡とか見ても、背後霊なんて見えたことないし。あ、先輩なら見えますか? 私の背後霊って、どんな人?」
「んー……そういえば、私にも見えないわね。まあ守護霊って見えにくいもんだけど」
「そうなんですか?」
「この世に未練を残してる普通の霊と違って、守護霊には基本的に、こっちに訴えかけたいことがないからね。向こうがこっちに用があったり、偶然にでも波長が合えば、見えるかもしれないけど……気になるなら、占い師かなんかに見てもらえば?」
 とR先輩。私は眉根を寄せて、
「それがですねー。昔、本物っぽい占い師の方に何度か見てもらったんですが、わからなかったんですよ」
「へえ」
「どの占い師も『あなたには凄く強い守護霊がついている』『ずっとあなたを守ってくれる』って太鼓判を押してくれるんですが……どんな霊がついているのかを聞くと、なんだか口を濁すんですよね。『それはほら、アレよ。まあ、この際それはいいじゃない』みたいな感じで」
「ふぅん。何が憑いてるのかしらね」
「なんなんでしょう。まあ守ってくれるのなら別になんでも構わないんですけど」
「どうかしら。悪霊よりも、よっぽどタチ悪いのが憑いてるのかもよー?」
 R先輩はそう言って、にやぁと意地の悪い笑みを浮かべる。
「なんですか、それー。やめてくださいよぉ」
 冗談を言われたのだと思って、私は先輩に笑い返した。
 その時。R先輩の眼がふっと動き、私の背後を見た。
 瞬間、先輩の顔が凍りつく。何かとんでもない、絶対に見てはいけないものを見てしまった、とでもいうような表情だった。
 それもほんの一瞬のこと。R先輩はすぐに、何もなかったかのように、いつもの平然とした顔に戻っていた。
「……先輩?」
 前を向いて、無言ですたすたと歩き続けるR先輩に、私はおそるおそる聞いてみた。
「あの。今。私の背後に、何か見えました?」
「いいや。私は、何も見ていない」
 あくまでこちらを見ないまま、R先輩は、きっぱりと首を振った。
 別にそれだけの、どうということのない、ある日の話だが――思えばこの日から、R先輩は私の守護霊を、あまり羨ましがらなくなったような気がする。


 私は昔から霊感が強い。けれど、私には悪い霊が寄りつかない。強力な守護霊がいて、私を守ってくれているのだという。
 どんな霊が、どうして、私を守ってくれるのか――それは誰も教えてくれないけれど。

そうだねーほんとだねー

 gdgd妖精sのMADは珍しい。まあ本家がすでにMADとして最高レベルだからなー

 でもそんな中でこのピクちゃん像は新しい扉開いてるね。いいじゃんいいじゃんイイカゲンニシテヨ!!