サナギさん復活ッッ!!『もっと!voi.2』雑感

 エレガンスイブ5月1日増刊号『もっと!voi.2』(http://motto-e.jp/info/2013/motto-vol2.html

 掲載する作家陣が頭おかしいラインナップ(いい意味で)、と発売前から話題沸騰だったこの雑誌ですが。ある一人の作家名、そして作品名に、僕の目は釘付けでした。

 施川ユウキ
サナギさん』。

 ……サナギさんの新作!? それって、またサナギさんが読めるってこと!? まじですか!?
 正直な話、最初は嬉しいというより「なぜ今……?」という疑問が先に立ってました。だって、何年前よ。サナギさんが終わったのって。
 最終回は2008年の41号。おいおい、もう五年前じゃねーですかい。
『がんばれ酢めし疑獄!!』ですっかり施川先生に惚れこんで、『サナギさん』の連載が始まってからは毎週読んで。何でもないような掛け合いがただ面白くて。最終回を迎えた時は胸にぽっかり穴があいたような気持ちになって。
 そのサナギさんが帰ってくる。もうドキドキですよ。もう『サナギさん』という作品は僕の心の一部になってるわけで。ちょっと読むのが怖くなるくらい動揺する。だが、読まないわけにはいかない。そりゃ『サナギさん』の新作だもの! 読まないわけにはいかないでしょう!!


 というわけで、『もっと!voi.2』読みました。せっかくなのでサナギさん以外にも、気になった作品の感想などを。簡単にですが。
 てか、雑誌感想とかひさしぶりできんちょうするわぁ……


 おかえりサナギさん
 おかえりサナギさん
 おかえりサナギさん
 また会える日が来るなんて、思ってもみなかった。嬉しい。

 本編。あいかわらずのほのぼの時空、そしてネタの切れ味。ああ、サナギさんだ……俺は今サナギさんを読んでいる……。
 ちょっと絵柄のタッチは変わった気がするね。びみょーに等身伸びた? あとちょっとほっぺがぷよんとなってる。かわいい。
 あと、カメラがじゃっかん寄り気味になったような。
 サナギさんが真っ先に声をかけたのは、当然ながらいつも一緒のフユちゃん。そうでなくちゃね。
 オトナ可愛いにあこがれるフユちゃん。相変わらずサナギさんはフユちゃんのかわいい面を引き出すの上手いわー、マジ上手いわー。フユちゃんソムリエだわー。
 起承転結の『転』担当、フユちゃん。ネタ9本中、実に5コマがフユちゃん転。
 マナミさんはほんとに以前とまったく変わらず。ほんに素敵女子じゃて。
 アリの話は出て来なかったけど、踏んでる。確実に踏んでる。一コマ目から踏んでる。マナミさんまじマナミさん。
 Mじゃないけどマナミさんにだけは踏まれたい。にじられたい。
 タカシとサダハル。タカシのツッコミがちょっと優しくなったね。まあ次回になったら車田飛びしてるかもしれないけどね。

 なにはともあれ、ゴブサタ!!

 久々の『サナギさん』、もう会えないと思っていた昔の友達に再会したような気持ちで、幸せでした。vol.3でも掲載されるということで、今から待ち切れない思いです。うあ泣けてきた。泣けるなー、サナギさん復活、泣けるなー(ラムニー君)


 こう来たかー。
「ガラグロゲロガロ」が好きな身としては、ぜひ今後もこの方向で行っていただきたい。
大好きが虫はタダシくんの」みたいなのは、ね……心の中の届いてはいけない部分にまでショック(赤)が届き過ぎんねん……僕みたいな苗木トークンには耐えられへんねん……。


 ………。
 ごめん、普通に興奮する。そういうシチュエーションの漫画の読み過ぎである。
 そして興奮した後の罪悪感がすごい。
 この人の絵柄、少女漫画的でもあり少年漫画っぽくもあり、独特ですね。
 輪郭線がはっきりしてるから少年漫画っぽいのかな。


 先輩、可愛い。本気モードもだけど、普段のラクガキ姿もかわいい。
「燃えないわー」「くぅーん(裏声)」ボッ の流れが綺麗でわらた。
 こういう哲学のような、そうでないような会話劇は読んでいて楽しいですね。こんな大学生活送りたかったですよほんとですよ。贅沢抜かしてんじゃねえぞ後輩このやろう。
 先輩って呼ばれる女子はよいよね。先輩っぽくないキャラだとなおよし。


 キマシタワ―――(゜∀゜)――――!!
 同性に欲情する女子高生。えろい。しかも内気。すばらしい。
 クール黒髪少女の強気攻め。なんなんこの狙い撃ち感。なんで婦人誌の増刊号で僕みたいな百合虫を狙い撃ちしてくるの(してない)
 さておき、「都合が悪くなると時間停止して逃げる」ってとんでもないことしてないか、さらっと。相手からしたらいきなり目の前から消えるわけで。超能力者か幽霊か妖怪のどれかだと思われてるよきっと。



 他、『こくごの時間』『カリスマ育児』『新月を左に旋回』が面白かったです。普段読まない感じの漫画なので新鮮でした。
 あと、カラスヤ先生の漫画苦手だったんだけど、今回のホラーはちょっと面白かった。伊藤さんのより怖かったかも知らん。ホラーってやっぱりある種の「絵の荒さ」が時としてプラスに働くんだなぁと。 

 以上です。そうそうたる顔ぶれで、漫画の傾向もバラエティに富んでいて、なかなか読み応えがありました。次回が気になる漫画がいくつもあったので、vol.3も楽しみですね。
 ていうかサナギさんの続き読みたい。すぐ読みたい。6月はよ来。